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Claude のアーティファクトで仕事の小さな道具を作る

Excel の計算シートや比較表を、日本語で説明するだけで小さなアプリに。アーティファクトの今の仕組みと、請求額計算や稟議の比較表などの作り方を紹介します

日本の職場には、Excel で作られた「ちょっとした道具」がたくさんあります。見積もりの計算シート、日報のテンプレート、比較表。便利ですが、壊れやすく、作った人しか直せないことも多いです。Claude のアーティファクトを使えば、こうした道具を日本語で説明するだけで、小さなアプリとして作れます。

ここでは、アーティファクトの今の仕組みと、仕事ですぐ使える作り方を紹介します。

アーティファクトとは何か

アーティファクトは、Claude が会話の横に作る成果物です。文書、デザイン、スライド、ダッシュボード、そして小さなツール。Claude に話しかけて修正でき、サイドバーの Artifacts タブにまとめて保存されます。

Anthropic のヘルプ記事によると、チャットでの作成は無料プランを含むすべてのプランで使えます。データの保存、接続したアプリとの連携、テンプレートからの作成は有料プランの機能です。設定の「Capabilities」で「Cloud code execution and file creation」がオンになっていないと作れないので、うまくいかない場合はまずここを確認してください。

なお、2026年9月16日より前にチャットで作ったものは「レガシー」のアーティファクトとして扱われます。引き続き使えますが、新しく作るものは今の仕組みになります。

日本語のプロンプトで、仕事の流れから書く

Claude は日本語の説明をそのまま理解するので、プロンプトは日本語で書いて問題ありません。コツは、画面の部品ではなく「誰が、いつ、何のために使うか」から書くことです。入力する項目、欲しい結果、絶対に間違えてはいけない点(端数処理、日付、全角と半角の数字)まで書くと、一回目から使えるものが出てきます。

有料プランなら「個人用ストレージに保存して」と一言添えると、次に開いたときも入力内容が残ります。無料プランなら「JSON で書き出しと読み込みができるボタンをつけて」と頼み、データを自分のファイルで管理します。

すぐ使える四つの例

フリーランス向けの請求額計算

フリーランスのデザイン案件用の請求額計算ツールを作ってください。
作業項目ごとに内容、時間、単価を入力し、小計、消費税10%、
源泉徴収税額、振込予定額を表示してください。
源泉徴収は、100万円以下の部分は10.21%、100万円を超える部分は20.42%で計算し、
1円未満は切り捨ててください。金額は3桁区切りの円表示にしてください。

源泉徴収の計算方法は国税庁のページにあります。税金が絡む道具は、必ず自分で数件検算してから使ってください。

稟議用の比較表

ツール導入の稟議に使う比較表を作ってください。
候補を列、評価項目を行にして、項目ごとに重み(1から5)と点数(1から10)を入力します。
重みつきの合計点、月額と年額の費用、導入までの期間を並べ、
上位の案を強調してください。最後に、決裁者向けの三行の要約を自動で作ってください。

会議コストのタイマー

会議コストのタイマーを作ってください。参加人数と平均時給を入れて開始を押すと、
会議のコストが1秒ごとに大きな数字で増えていきます。
経過時間、一時停止ボタン、終了時にコピーできる一行のまとめもつけてください。

和暦と西暦の変換つき契約更新リスト

取引先との契約更新日を管理するリストを作ってください。
取引先名、契約開始日、更新日、担当者、メモを入力します。
日付は西暦と和暦の両方で表示し、30日以内に更新が来るものを上に表示してください。
個人用ストレージに保存してください。

Claude を呼び出す道具も作れる

アーティファクトは、中から Claude 自身を呼び出すこともできます。計算するだけの道具が、考えてくれる道具に変わります。たとえば次のようなものです。

ビジネスメールの敬語チェッカーを作ってください。
下書きを貼り付けると、敬語の誤り、二重敬語、失礼に聞こえる表現を指摘し、
修正案を元の文と並べて表示してください。
相手(社内、取引先、初めての相手)を選ぶと、丁寧さの度合いを調整してください。

新しいアーティファクトは、初めて Claude を使うときに許可を求めてきます。有料プランなら、接続済みのカレンダーなどのアプリとも連携できますが、最初は読み取りだけに絞っておくと安心です。

小さく直していく

一回目は完璧でなくて構いません。「合計を一番上に」「全角数字でも入力できるように」「ダークモードの色を調整して」と、短く具体的に直していきます。エラーが出たら、横に出る Try fixing with Claude ボタンを押せば、Claude が原因を調べて直そうとします。

共有する前に確認すること

アーティファクトは最初は自分だけが見られる状態です。Share から公開範囲を選びます。プランごとにできることは共有についての記事にまとまっています。

共有前に必ず見るべきなのは、保存が「個人用」か「共有」かです。共有ストレージでは、開いた全員が同じデータを見ます。顧客名や金額を入れる道具を社内で配るなら、個人用ストレージにしてもらいましょう。また、アーティファクトの中で Claude を呼び出す機能は、使う人それぞれのプランの利用枠から消費されます。作った人に費用が集中することはありません。

まずは、今 Excel で管理している道具を一つ選んでください。誰が、いつ、何のために使うかを日本語で書き、アーティファクトにしてみる。数日使ってみてから、機能を足していけば十分です。

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