Claude でサブスクを棚卸しして、有料ツールを置き換える方法
Claude と一緒にサブスクを継続、乗り換え、自作、解約の四つに仕分けし、無料ツールや小さな自作ツールへ安全に移るための具体的な手順です
サブスクは、始めた日にはどれも理由があります。問題は、その理由がなくなっても毎月静かに更新され続けることです。個人でも会社でも、使っていないツールに払い続けているケースは本当に多いと感じます。この記事では、Claude と一緒にサブスクを棚卸しし、無料ツールへの乗り換えや、小さな自作ツールでの置き換えを進める方法を紹介します。
まずは正確なリストを作る
記憶の中のサブスクは、明細よりいつも短いものです。Claude を開く前に、次の三つを確認してください。
- クレジットカードと銀行口座の、直近三か月分の明細
- App Store や Google Play のサブスクリプション画面
- メールを「領収書」「更新」「receipt」「invoice」で検索した結果
会社で使っている場合は、部署のカードや経費精算の履歴も見てください。退職した人のアカウントが残っていることもよくあります。
ツール名、実際に何に使っているか、使う頻度を一行ずつ書き出します。金額は明細に載っている数字をそのまま使い、ネットで見た料金は信用しないでください。料金プランはよく変わります。
Claude に仕分けてもらう
ウェブ検索をオンにしたまま、リストと一緒に次の文章を貼ります。日本語でそのまま頼めます。
以下は私が契約しているサブスクの一覧です(名前、用途、頻度、明細の金額)。
それぞれに次のどれかの判定をつけてください。
【継続】日常的に頼っていて、乗り換えると手間が増えるもの
【乗り換え】私の使い方なら無料またはオープンソースのツールで足りるもの
【自作】使っているのは小さな機能ひとつで、アーティファクトで作れるもの
【解約】ほとんど使っていないもの
乗り換えの場合は候補と、正直なデメリットを書いてください。
無料プランの制限はウェブ検索で現在の情報を確認し、
確認できなかったものはそう書いてください。
最後に、最初に手をつけるべき三つを挙げてください。
[一覧を貼る]
判定はそのまま受け入れず、自分の事情で修正してください。取引先がそのツールの形式を指定している、チーム全員がそこでファイルを共有している。そうした事情は Claude には見えません。
「自作」の欄がいちばん面白い
有料ツールの中には、実は画面ひとつ分の機能しか使っていないものがあります。Claude はそうした小さな道具を アーティファクト として、チャットの中で動く形で作ってくれます。アーティファクトは無料プランを含むすべてのプランで使えます。
日本で働いていると、こんな小さな道具が意外と役に立ちます。
- 和暦と西暦の相互変換(書類の日付を書くたびに調べている方に)
- 原稿用紙換算つきの文字数カウンター
- 税込と税抜の計算、端数処理の違いを並べて表示する電卓
- 全角と半角、カタカナとひらがなの一括変換
頼むときは、やることとやらないことをはっきり書くのがコツです。
アーティファクトで小さなツールを作ってください。
機能:西暦の日付を入れると和暦に、和暦を入れると西暦に変換する。
元号は明治から令和まで対応し、改元日をまたぐ日付も正しく扱うこと。
画面:入力欄がひとつ、結果は大きな文字で下に表示。
ログインや保存機能は不要です。
完成したら、改元日の前後の日付でテストして結果を見せてください。
一週間使ってみて、元のツールを開かなくなれば解約して大丈夫です。
ただし、自作が向かないものもあります。会計ソフト、パスワード管理、顧客の個人情報を扱うもの。特に請求書は、インボイス制度に沿った記載や保存のルールがあるので、自作の簡易ツールで済ませず、対応した会計サービスを使い続けるほうが安全です。
無料で使える定番ツール
乗り換え先として、長く開発が続いているものをいくつか挙げます。ほかのツールの代わりを探すときは、オープンソースの代替を一覧できる OpenAlternative が便利です。
- 画像編集:ブラウザで動く Photopea
- 動画編集:無料版でも十分に使える DaVinci Resolve
- 画面録画:OBS Studio
- メモ:ファイルを自分のPCに保存する Obsidian
- 日程調整とフォーム:Cal.com と Tally
- パスワード管理:Bitwarden
海外製のツールは、日本語表示や日本の祝日への対応が不十分なこともあります。乗り換える前に、自分の使い方で困らないか試してください。
会社で進めるときは稟議の材料にする
会社のツールを見直す場合、担当者ひとりの判断では決められないことがほとんどです。Claude が作った判定表は、そのまま稟議や上長への相談の材料になります。「現状のツール、年間費用、代替案、移行にかかる工数、リスク」の形でまとめ直してもらうと、承認する側も判断しやすくなります。
解約はいちばん最後に
乗り換えでいちばん大変なのは、データの引っ越しです。順番は必ず、書き出し、取り込み、確認、そして解約です。Claude に「[今のツール] から [新しいツール] に移りたい。添付ファイルやコメントなど取り残されやすいものも含めて、書き出し方、取り込み方、確認用のチェックリストを教えて。わからない部分は、公式ヘルプのどこを見ればいいか教えて」と頼めば、手順書を作ってくれます。古いアカウントは、新しいツールで実際の仕事を一度終えるまで残しておいてください。
棚卸しは今週中に済ませて、実行するのは一行だけにしてください。ひとつ乗り換えるか、ひとつ自作して、一週間使ってみる。うまくいったら次に進む。この遅いペースのほうが、結局いちばん確実に固定費が下がります。